トヨタ物語 (強さとは「自分で考え、動く現場」を育てることだ) 野地秩嘉 働くふり、つくり過ぎ

ここのところ自分の理解不足から、消化不良の読書が続いていたが、
久々本を読んだという実感を持てた。
トヨタものは結構読んでいるつもりで、
かんばん方式もジャストインタイムもトヨタ生産方式TPMもカイゼンも
知っているつもりだった。
が、肝心のところがわかっていなかったことを今回知った。

それは、
余計な仕事をしない ことを強調するのは、
日本人が上司の前だとえーかっこしーで、
働くふりをして、余計なことをするから、
結果作りすぎて、無駄になるから、
そういう発想からだった、ということ。

この発想凄いわ。
合理的なアメリカ人は誰の前だろうとやることをやってとっとと帰る。
日本人は頑張る不利をするからダラダラ残業もする。

ほお。
トヨタは日本的な労働に挑戦していたのだ!

それと、ラインを作業員自ら止める、こと。
何かおかしいことがあったらちゅうちょせずに止める。
それを上司は「ありがとう」と感謝する。
原因が分かるまではラインを動かさない。
わからないまま動かしても不良を産むだけ。

この発想も凄い。

そう、結局生産性の差はスピードうんぬんでなく、
無駄を出さないことなのだ。
時間の無駄は無駄じゃない。
整理して、考えろ。
つくる無駄のほうが悪い。

大野さん、凄い。

ザ・ゴールはボトルネック解消という形でトヨタ生産方式を表現しベストセラーになった。

真髄はここにあった。

もうひとつ!
オーナー会社だからできた、という側面。
大野のやることは現場から反発を買う。
それでも日寄らず出来たのは、
バックに豊田の信頼があればこそ。

短期的視点でなく、長期的視点に結局立っている。
そうでなければラインを止め続ける勇気は出まい。

いやいやいい本だった。


【プロローグ】?ケンタッキーの名物
【第1章】?自動車会社ができるまで
【第2章】?戦争中のトヨタ
【第3章】?敗戦からのスタート
【第4章】?改革の始まり
【第5章】?倒産寸前
【第6章】?かんばん
【第7章】?意識の改革
【第8章】?クラウン発売
【第9章】?7つのムダ
【第10章】?カローラの件
【第11章】?規制とショックと
【第12章】?誤解と評価と
【第13章】?アメリカ進出
【第14章】?現地生産
【第15章】?リアリストたち
【第16章】?トラックに乗り込んだ男
【第17章】?21世紀のトヨタ生産方式
【第18章】?未来
【エピローグ】?誇り


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