ソロモンの偽証 第1部 事件 宮部みゆき

2002年から書き始められた長大作。1部だけで700ページ以上。これが3部まである。
読み始めはもわっとしていてどうなる事かと思ったが、どんどんひきつけられる。
舞台は中学校。
登校拒否生徒が雪の朝死体で発見される、というところから話は急展開。
親の証言が決め手で「自殺」と判定される。
ニキビに苦しみ、それがもとでいじめられた女子生徒が、そのいじめっ子3人組の犯行であると手紙を校長、担任らに送りつける。
若く美しい担任には届かない。マンション隣室の浮気され離婚を迫られた女性が美しい教師をねたみその手紙を盗んだからだ。
その手紙を「破り捨てられていた」とマスコミに送る女性。
動き出すマスコミ。
生徒を守るため必死だった校長もこの動きで解職。担任は濡れ衣で教師をやめる。
疑われた3人組の首謀格の親の暴れぶり。
ニキビの女子生徒を信じ手伝っていた性格のいい女子生徒は、彼女が目撃などしていない真実を知り、
それを正そうとしたその日、交通事故に遭い、死亡。2人目の犠牲者。
いじめっ子3人のうち首謀でない2人の喧嘩、3階から転落、命に別条はなし。
さらに火事。首謀の祖母の死。放火。3人目の犠牲者。

同級生の刑事の娘が立ち上がる。自分たち生徒で真相を明らかにしようと。第一部はそこで終わる。

一つの学校で、一つのクラスでこんなことは起こり得ないだろうが、人の心の奥底にあるおどろおどろしいものが姿を現すと
こういうことになるだろうと容易に想像させる出来事。スピーディに話は展開する。

宮部さんって人はどうしてこう人の心をえぐりだすんだろう。怖いけど、ある意味安心もする。変な言い方だが。
人の心はそれくらい弱いもので、それとどう闘うか、一線を越えるとどうなるか、そういうものを示してくれていると思う。
二部三部が楽しみだ。


ソロモンの偽証 第I部 事件
新潮社
宮部 みゆき

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