#NHK 平清盛 第一回 を再放送で見る 吉川英治 新平家物語を思い出す

大河ドラマは見始めるとエネルギーが要るので、先週日曜、平清盛が始まったときは躊躇して、結局あえて見なかった。が、facebookやらの友人たちの評価が思いのほかよく、再放送の土曜日、見てしまった。

野菊の墓以来の松田聖子の大根役者の演技を見て懐かしかったり、可もなく不可もなく見ていたが、
 
 遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん
 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ

にやられてしまった。
白拍子、舞子(吹石一恵) 清盛の母 の唄である。
一気に30年前、いや35年前を思い出した。

私は高校時代、吉川英治の長編歴史小説を読み漁った。
宮本武蔵に始まり、新書太閤記、三国志、私本太平記、親鸞、そして新平家物語。
星飛雄馬のようにストイックに自分を高めようとする武蔵に学び、妻籠から馬籠を尾通さんと歩き、煩悩と戦う武蔵にどきどきした。
新書太閤記では、竹中半兵衛が病死したときの秀吉の悲しみ方にもらい泣きした。そのあと秀吉は、狂った。
三国志のスケール、愚直な劉備玄徳に呆れ、諸葛亮孔明の先を読む力にあこがれた。
私本太平記では足利尊氏のイメージを根底から覆され、、、後醍醐天皇を捨てた悪役と学んでいた。
親鸞では、聖人君主のようなイメージのお坊さんがこんなに人間らしいのかと驚いた。
そして新平家物語で、これも悪役イメージの平清盛の賢さ、世を変える革命児のエネルギーを知った。

そう。歴史上の人物のイメージが、吉川英治を読むことでことごとく覆された。
特に清盛。平氏のことしか考えない酷いやつ、というイメージしかなかった。
とんでもなかった。
貴族が支配していた日本の国のあり方を変えた男。凄い男に決まっているではないか。今思えば。

そんな男が主人公の平清盛。
白河法皇の子供、ということになってしまっている。
諸説あって正解は誰も知らないのだけれど。
このドラマではそういうことになっている。
「お江」でもそうだったが、どうも史実をゆがめがち。わかりやすさ、単純さを追求しているのかもしれないが、幼少の清盛が「自分の父は誰だ」と白河法皇に直接聞くなど、ありえんだろう。
そういうところははなじらむが、何せあの歌である。

新平家物語でもあの唄が記されていた。
どんな風に歌うのか、わからなかった。自分なりに頭で歌っていた。
それを今日聞いた。
きれいな声だった。きれいな唄だった。

2回目も見ようという気になった。
明日15日20時。ラグビーはトップリーグだけで観ることは出来ないし、録画して見よう。

歴史は良い。
自分以外の人間の生き様を、作者の目を通してだが、疑似体験できる。
吉川英治、大好きだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック