タイトルは堅いが中身は楽しい! 化石の分子生物学――生命進化の謎を解く 更科 功 (講談社現代新書)

タイトルは堅いんだけど、中身は柔らかく、面白い!
ジュラシックパークの世界!
過去の化石からDNAを取り出すためにどんな手順を取っているか、
またそれがいかに難しいかがよくわかる。
とれたDNAが本当にその当時のその生物のものなのか、それともあとから付着したものなのかを
判断するためには並大抵ではなく地道な作業の繰り返しがあるようだ。

きちんと作業して取り出したDNAからいろいろなことがわかる、というのはすごい。
推理小説並み。
女性特有の遺伝子だけが引き継がれるため、現代の人類の祖先は「ミトコンドリア・イブ」と呼ばれるたった一人の女性に行きつくとか、
日本人を「縄文人顔」「弥生人顔」などというが、DNAで追いかけると実は、、、とか。
・・・私はミトコンドリアは男の遺伝子で、天皇制が男系なのはこのミトコンドリアを維持するためだと思い込んでた。
逆じゃん。というかDNA的にはもはや天皇制の根拠がないってことだ。血筋だけならば男だろうが女だろうがいいわけで。
天皇の声を遠ざける宮内庁を廃して、国民に身近な天皇家を守ればいいのではなかろうか。。話がそれた。

以下にこの本が面白いか、この目次の「問いかけ」からしてそそるでしょう。

第1章 ネアンデルタール人は現生人類と交配したか
第2章 ルイ十七世は生きていた?
第3章 剥製やミイラのDNAを探る
第4章 縄文人の起源
第5章 ジュラシック・パークの夢
第6章 分子の進化
第7章 カンブリア紀の爆発
第8章 化石タンパク質への挑戦

福岡伸一さんが世に出た「無生物と生物の間に」同様、
我々がなかなか知りえない世界をわかりやすく、面白く伝えてくれている新書だと思う。
なのにこのタイトルはないわなー。福岡さんのタイトルも微妙だけど、少なくともわくわくさせるタイトルではある。
が、「化石の分子生物学」、、、「学」ではねぇ。

それこそ第一章の「ネアンデルタール人は現生人類と交配したか」をタイトルにしてもよかったんではないかな。
「ミトコンドリア・イブ」でもいいかも。
このままだと多くの人の手に取ってもらえない。
私もdigで紹介されなかったら読まなかったと思う。だからせめて私のブログ読者の間だけでも何とか広めたいと思います。
これは面白いです!ぜひ!


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