百年の女 - 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成 酒井 順子 女の歴史

読んでいて実に楽しい久手どんどん読んで、間に合った。このブログに。

中央公論社から発行された婦人公論が100年を迎えたということで、
1400冊余のバックナンバーに酒井順子が挑んで、読みつくして、
時代ごとに内容をまとめ、彼女の視点を加えた本になっている。

安倍さんが、いや、おじいさんの岸さんが望んでいたような
女を家に閉じ込めるのが当たり前の家庭が標準的だった発刊当時、大正時代。
「婦人と言えども人である」なんて言葉が存在する世界。
しかし平塚らいてうらが立ち上がる。
そこから次第に戦争の色が濃くなり、食糧不足への対策、産めよ増やせよに。
結構下半身の世界がクローズアップされる。
そりゃそうだ、産むためには必須。
与謝野晶子は10人以上産んだとか。産んで育てて仕事して、、、

敗戦で参政権を得ると女性の立場も変わるが、
急に与えられた権利を旨く行使できない。
職業婦人、BGからOL、職場の花から、、、
女性の敵は女性だったりもする。

一方フリーセックスの動きも、、、
大正時代から一貫して女性は強くなり、男は弱くなり、
セックスレスは進んでいる感じ。
これでは子どもの数が減るわけだ。

まあ戦後は産めよ育てよから一気に食糧不足を背景に産児制限に向かうわけで、
政策が当たってしまったわけだが。
冗談抜きに、子供を産まない人からは余計に税金をとるような政策を
考えるべきだろうね。いまや。
子供を親だけが養うには厳しすぎる世の中になっている。
相対的貧困にある子どもが7人に1人。
住民税を払わなくていい所得しかない人が2000万人。

後半は私も知ってる時代に。バブルは享受しなかったし、
浮気だの奔放だのも、私は縁がなかったなあ。
同世代松田聖子や宮沢りえは記憶に新しいが。

いやしかし、月刊誌は定点観測というか、時代を映すんだね。
面白かった。

大正の爛熟―大正5年~15年

 創刊前夜
 女の心得
 説くのは男? ほか

昭和娘の気質―昭和元年~21年

 変わりゆく女性美の基準
 令嬢から荷馬車輓の娘まで ほか

戦後の希望―昭和22年~39年

 憲法は宝の持ち腐れ?
 冷戦と浮かれた若者 ほか

リブの挑戦―昭和40年~63年

 ゆらいできた「幸福」の形
 青春の只中を生きる日本 ほか

平成の分かれ道―平成元年~28年

 「女の時代バブル」が到来
 女の人生、ロールモデルは? ほか
百年の女 - 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成 (単行本)
中央公論新社
酒井 順子

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