「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法 中室牧子, 津川友介 良書!

これは良書だ。
いい加減なデータを基に政策を決めようとする官僚や政治家に読ませたい。
というより、そうした連中に騙される国民に読ませたい。
読みやすくわかりやすく書いてあり、ビッグデータのからくりを理解できる内容になっている。
因果関係と相関関係の違いがわかるはず。
そんなこともわからずに「データに基づけば、、」と言っている人々の何と多いことか。

目次を見ても、結構興味深いテーマが取り上げられてる。
勘違いしている人よ、目覚めよ!

はじめに

第1章
根拠のない通説にだまされないために
「因果推論」の根底にある考えかた

「因果関係」「相関関係」とは何か
因果関係を証明するのに必要な「反事実」
反事実を「もっともらしい値」で穴埋めする
反事実を正しく想像できないと根拠のない通説にだまされる?
……など

第2章
メタボ健診を受けていれば長生きできるのか
因果推論の理想形「ランダム化比較試験」

「実験」を使えば因果関係を証明できる
なぜランダムに割り付けないとダメなのか
「メタボ健診」と「長生き」のあいだに因果関係はあるか
健診を受けていても長生きにはつながらない
……など

第3章
男性医師は女性医師より優れているのか
たまたま起きた実験のような状況を利用する「自然実験」

手元にあるデータを用いて、実験のような状況を再現する
「医師の性別」と「患者の死亡率」のあいだに因果関係はあるか
女性医師が担当すると患者の死亡率が低くなる
……など

第4章
認可保育所を増やせば母親は就業するのか
「トレンド」を取り除く「差の差分析」

実験をまねる「擬似実験」
前後比較が使えない2つの理由
前後比較デザインを改良した「差の差分析」
「認可保育所の数」と「母親の就業」のあいだに因果関係はあるか
認可保育所を増やしても母親の就業率は上がらない
……など

第5章
テレビを見せると子どもの学力は下がるのか
第3の変数を利用する「操作変数法」

新聞の広告料割引キャンペーンを利用する
「テレビの視聴」と「学力」のあいだに因果関係はあるか
テレビを見ると偏差値が上がる
……など

第6章
勉強ができる友人と付き合うと学力は上がるのか
「ジャンプ」に注目する「回帰不連続デザイン」

「49人の店舗」と「50人の店舗」の違いを利用する
「友人の学力」と「自分の学力」のあいだに因果関係はあるか
学力の高い友人に囲まれても自分の学力は上がらない
……など

第7章
偏差値の高い大学に行けば収入は上がるのか
似た者同士の組み合わせを作る「マッチング法」

似かよった店舗を探しだす
複数の共変量をひとまとめにする「プロペンシティ・スコア・マッチング」
偏差値の高い大学に行くと収入が上がるのか
偏差値の高い大学に行っても収入は上がらない
……など

第8章
ありもののデータを分析しやすい「回帰分析」

因果推論に適さないデータしかないときは……
データを表現する「最適な線」を引く
交絡因子の影響を取り除いてくれる「重回帰分析」
……など
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法
ダイヤモンド社
中室牧子

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