昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか 大塚ひかり 昔の老人の扱いをかいまみる

セッション22で取り上げられていて、タイトルに惹かれて入手したが、
掘り出し物だった。新たな気付き、発見があった。

著者が昔話から分析したのは下の3つ

①昔話では子や孫のいない老人が大半
②昔話の老人はたいてい貧乏でいつもあくせく働いている
③昔話の老人は子や孫がいても「姥捨て山」説話に代表されるように捨てられるなど冷遇されていることが多い

そういえばそうだ。
最初から幸せな老人など昔話にはまず出てこない。
なぜか老夫婦だけの世帯が多く、あるいはひとり者が多く、貧乏で、一所懸命働いている。そこから物語が始まる。
家族がいる場合はむしろ酷い扱いを受ける話が多く、、、。
無論、家族に囲まれて幸せでしたとさ、ではお話しにならない、苦しい中から幸せになるから物語になる、
という側面はあろうが、伝承されてくる話というのは一面の真実を持っているのも確か。

老人をいたわる、なんて余裕は昔は無かったのだ。
貧しくて結婚できない男も多かったという。そのまま歳を取り、孤独な爺さんになる。
あるいは三世帯同居はしているものの、食うに困って姥捨て山、、、

でもある意味これが生物としての人間の本来の姿なのだ。
歳をとって厄介者のなったら消えていく。これが自然の摂理なのだ。
老化の進んでいる老人を薬漬けにして生かしておいて、せっせと年金を渡す、今の日本のあり方がおかしいのだ。
ぼろぼろになりながら生きているから介護が必要で、子どもが仕事を辞めて年金を頼りに親と一緒に過ごす、、
なまじ国が関わるからそういうことになる。
その意味で国が反省して?進めようとしてきた後期高齢者医療制度は正しいのだ。
老人にいくら医療費をつぎ込んでも意味は無い。ざるで水をすくうようなもの。

それで国が豊かならいい。現実は借金1000兆円。天文学的。
これから人口がどんどん減る日本において、この負債は致命的だ。
負債がなければ静かにシュリンクするのもいいが、対外的に負債を抱えていてはどうにもならない。
人口が減るのは間違いないのだから、この負債はデフォルトするか、制度的に塩漬けするしかない。

人口が減る、、、貧しくて結婚できない、というのも今に始まったことではないということをこの本で知る。
そういうことの繰り返しなのだ。貧富の差が激しく、一夫多妻の貴族もいれば、結婚できない男もいる。
しかしピケティではないがそんなのはいつまでも続かない。格差が広がると戦が待っている。
歴史は繰り返す。
そうなると、既得権益が目立つ現代はやっぱり戦前、ということになるのかな。
世の中を変革するには戦争しかないのか。
愚かな人間。
昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか
草思社
大塚ひかり

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