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zoom RSS 故・金正日総書記は三代世襲反対だった 父・金正日と私 金正男独占告白 五味 洋治 著

<<   作成日時 : 2013/01/17 00:09   >>

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2004年、東京新聞記者である著者が、別の要人の張り込みで北京空港にいたところ
偶然通りかかった、北朝鮮金正日総書記の長男である金正男氏に出会い、
少し話をし、名刺を渡す。
このあと本人からメールが届き、以後著者と二百回以上のメールのやり取りと、2回の会合が行われる。
この本は、それらメールとインタビューが大半を占めている。

独裁国家北朝鮮の後継者の一人と言われていた男が、ここまであけすけにものを言うのか、
正直驚いた。
世襲に反対していること、まずは国民を豊かにすること、海外留学の長い正男氏の発言は極めてバランスがいい。
優等生的発言。
初めて知ったのは、金正日氏自身世襲に反対しているということ。
それが結果的に三男正恩氏を後継にせざるを得なかったのは、政治的な理由があるということ。
北朝鮮を安定させるための苦肉の策、というところ。
正男氏を後継にしなかった理由については正男氏自身は触れていないが、著者は、
正男氏が中国的な経済開放を進めようとしたことに正日氏が危機感を覚え、遠ざけたとみなしている。

この本が出たのは2012年1月。著者と正男氏とのメールはこの後は途切れてしまったらしい。

まあこれだけ微妙な立場にいる人物が、日本の新聞記者によくこれだけ発言したものだ。
もちろんノーコメントの部分、オフレコの部分もあったろうが、
正恩氏に「国民を豊かにすることを願います」などというのは、、、。
これはこれで正男氏のわきの甘さで、正恩氏の体制が確立すれば、さすがにやり取りが出来なくなるというもの。
こういう意見を述べることは危険分子と見なされかねず、それでメールが途絶えたのだろう。

著者はあとがきで正男氏を、「中国の北朝鮮に対する最後の切り札」的な書き方をしている。
北朝鮮がいよいよ行き詰った時に、支援している中国としては、国内にいる正男氏を担ぐというもの。
その後一年状況は変化し、正男氏韓国滞在説もあるようだが、なんとも。

いずれにしても私が驚いたのは、正日氏が世襲に反対していたこと、しかし結果的に三大世襲が実現してしまったこと。
ここには現体制の継続が望ましい取り巻き達の存在があるのではないかと、穿った見方をする。
日本の官僚も一緒。
今までの形を続けることが自分たちには都合がいいのだ。それが結果として国民を疲弊させることになろうとも。
日本と北朝鮮では疲弊のレベルが違い、飢える北朝鮮国民に比べれば日本人はまだまだ贅沢なものだが、
本質は変わらないと思う。
一時は国力強化に貢献した旧システムばかりが維持強化されて、時代にあわなくなり国力が衰える。
これほど無意味なことはない。

はじめに 金正恩体制のカギを握る男
序章 金正日の「血と骨」
第1章 北京での邂逅「私が金正男です」
第2章 百五十通のメール対話
第3章 マカオでの独占インタビュー
第4章 祖国からの警告
第5章 プリンスはなぜ追放されたのか?
終章 金正男が平壌に帰る日
父・金正日と私 金正男独占告白
文藝春秋
五味 洋治

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