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zoom RSS 日本企業が世界で戦うチカラ新時代に必要な企業と個人の構想力 大前研一

<<   作成日時 : 2012/10/25 22:35   >>

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章立ては筆者責任

【スイスの世界企業と日本の道州制】

■スイスの状況 クオリティ国家

先週経営者70名を引き連れスイスに行ってきた。
(mayuharu注:向研会海外視察旅行スイス チューリッヒ・バーゼル・ジュネーブ6泊7日『スイスの優良企業から学ぶ』
 http://www.bbt757.com/kokenkai/activities/session.html
人口750万人、EUに入らず、ユーロも使わず、調子がいい。
県や国のことは国民の直接投票で決定しているが、EU加盟について2度投票して2度とも否決。
小国ながらネスレ(食品)、クレディ・スイス(銀行)、MSC(海運 海もないのに世界2位)ノヴァルティス、ロシュ(製薬)、
アデコ(人材 世界最大)など世界企業を数多く出している。
典型的なクオリティ国家。世界から企業が数多く来ている。

■日本の現状 ボリューム国家 中央集権から地方自治

日本はボリューム国家をめざしここに来ていくところまで来て停滞。中国に抜かれた。
なおボリューム国家を追うか。人口構成からして難しい。インドや中国は日本の10倍の人口を持ち、工業化し、ボリューム国家をめざす。
これらの国はアメリカをも抜く。ボリューム国家を追うのは賢明ではない。
私は20数年道州制を提唱している。この考え方の基礎はアメリカが州ごとの施策で企業を呼び込み、米国として停滞していても、
シリコンバレーやハリウッドなど、州が元気なことだ。
日本は国が停滞、地方も停滞。
中央集権から地方自治に転換することが必要だ。徴税、政策、その基礎として人材育成を地方に委ねる必要がある。
大阪都構想が法案通過したことは一歩前進。まだ権限が未定でこれから。橋下頑張れというところだが、
最近は日本維新などといい、股を広げすぎ。地方、大阪だけでもピカピカにしろとアドバイスしているが・・。

■スイスの成功要因 何もしない政府

人口500万から1500万のエクセレント自治体の代表がスイス。この成功要因を分析した。
スイスから帰って驚いたのは、同行した70名が皆同じ考えになって帰ってきたこと。それは「政府は何もすべきではない」ということ。
スイスは弱い企業を救わないから強い。
入るのも出るのも簡単。出て失敗したら変える国はないので気合いが入る。生き残れなかったら終わり。
直接民主主義。税金は政府が8%ピンハネして後は地方。7人が輪番で大統領。強くない。
国内市場は小さく世界が相手。それが教育にも反映し、親は20年海外生活なので子は寄宿舎。自分を磨いてリーダーに。
補助金なし。
失業率2.8%。
欧州危機の中、スイスフランは強い。
一方ドイツも好調。EU、ユーロ圏の他国が弱いので、弱いユーロで競争力がある。そうでなければマルク高で苦労したはず。

■日本の現状 中央集権の閉塞感

翻って日本、中央集権が閉塞感を作っている。首相何度変えてもだめ。小泉以後6人。自民から民主に政権を変えてもだめ。
野田首相はあと数週間の命。自民が未定の選挙区に5人引き抜けばジエンド。
一方大阪維新は失速。私のアドバイスを受け入れず、全国制覇をめざしている。大阪政党でないとだめ。中央から地方へ、としないと。
集めた連中が悪すぎる。ガラクタだらけ。馬鹿にするなと言いたい。諦めましょう。
民主党は何もできず低迷に加速、だからと言って自民に戻っても元の木阿弥。駄目だから代えたのだから、悲惨。
総裁選は面白かったが昔と同じことをやりそう。石破氏は違うことを言ってるが。
ビジョンがない、こういう国になりたい、がない。戦後生まれの安倍氏のいう「戦前の美しい日本をもう一度」では。

【イノベーション】

■日本の競争力

日本企業が世界で戦うには企業、個人しかない。
世界で闘う基礎はイノベーション。人がやれないことをやる。
本来日本はこれが得意だが、やりすぎた。客を考えるより技術に走り、世界で市場が取れない。
市場が取れず営業不振でリストラをし、イノベーション出来る人がサムスンに行く。人材作って他国企業に出してしまっている。
技術者は中国や韓国に行くと日本人を馬鹿にするがお金のために仕方ないとなるが、台湾はうまく、「ぜひ来てください」と持ち上げる。
技術者は台湾に行き、作ってしまう。日本は競争力を奪われる。
台湾と中国が一緒になってチャイワンとなり、日本から日本が得意な部品、素材、機械を買って、チャイワンで作る。
だから最終製品は日本が調子が悪い。

@かつては単品で商売ができたが、今はネットワーク、プラットフォームに載らないと売れない。
A突飛な人間が必要。均質なレベルの高い人を揃えても、良いことはできても新しいことはできない。ジョブズがいい例。

■イノベーションに必要な教育

 シリコンバレーの創業御三家はいまやインド、イスラエル、台湾。
 日本は出る杭は打たれる。親の教育がいけない。「先生の言うことを聞きなさい」と送り出し、帰ってきたら「宿題やった?」
 先生の回し者になっている。「先生の言うことを聞いてはだめよ」と送り出さなくてはいけない。
 宿題をやるよりゲームをクリアさせた方がいい。私の2人の子は学校をドロップアウトしたが、飯が食えるようになった。
 (mayuharu注:詳細は近著「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫))
 親が加害者になっている。平均値にさせようとしている。これでは日本は変わらない。元凶は親。
 「お父さんのようになりなさい」も「お父さんのようになってはだめ」もどちらもだめ。「やりたいことをやりなさい」。
 工業化時代に通用したことはもうだめ。変われない。言うことを聞いたらその人程度にしかなれない。先生、上司。

■政府主導時代の終焉
 
政府主導時代は終わった。たとえば建築基準法に根拠はない。
大阪中之島の容積率は1400%だが、朝日新聞がねじ込むと1600%になった。役人次第。
安全性は地域で決めていい、にすべき。中央集権は崩れる。橋下氏も消費税を地方税にと言っている。
地域によって違いがあるのに全国一律にしているのはおかしい。退け!といいたい。

■イノベーション=技術革新×マーケット 時代は市場 日本は技術
(ここからパワポ)
ではこれから日本はどういう領域で食っていくか。
世界のイノベーティブな企業、テクノロジーの強いリストで、日本企業は減っている。
トヨタ日産はハイブリッド、電気自動車ということで載っている。台湾が延びている。韓国はサムスン。
イノベーションは技術革新とマーケットの掛け算。
日本は特許は世界トップ。日本と韓国はノルマがあるから。発明でもカラオケや回転ずしなど世界的に普及しているが、シェアはとれてない。
「貢君」になっている。いいものを日本が作って、他国に作らせて、他国が売るようになって、日本がやられる。
デジタル化がそれを加速した。
1980年代は日本はラジカセやらなにやら単品で勝負したが、今、2010年代はスマホ1つ、アイコン押せばいろいろ。
パナソニックは単品ごと事業部を作っていた。今やプラットフォーム、ネットワーク時代。
日本からイノベーション部品を買ってきて、スマホに全部入れる時代。
事業部制ではうまくいかない。松下にはラジオ事業部と録音機事業部があり、ラジカセが出た時どちらで扱うかもめた。
官僚と同じテリトリー争い。いまやipod。
最初のものは発明した日本から買って、2年後には改良して台湾が世界に売る。貢君日本。
日本のスマホは枕を並べて討死。

ZyngaはFacebookにゲームを載せる、寄生虫の様な会社。それが伸びる。
アメリカは自分でやろうとしない。そもそもできない。構想を作って中国へ。電気自動車、ソーラー、スマートグリッド、SNS、位置情報、スマホ、医療、バイオ。
電子カルテで創業2年の会社がデファクトになる。
バイオで染色体を分析して病気になりやすい人をDBにしてビジネスにする。

バリューチェーンを訴えたのはポーターだが、マイケル・デルでこの考えは終わった。
デルはポーターが間違っていると論文を書き、怒られたため、会社をつくってDELLコンピュータでそれを実証した。

TSMCは半導体1種類の製造で日本のルネサスの60倍の時価総額。日本にも同様の業態のロームがあったがくたびれてしまった。
イノベーションは市場側に行った。日本はまだ技術側で、世界中が助かっている。日本は気づいてない。

日本企業は問題があり思いつかない。新しいモデルを作るのは苦手。製造部門(販売部門)は要らないといえない。
社長の能力がない。新しい会社でないとできない。 (mayuharuがここで思い出すのはリブセンス。営業マンのいらない人材紹介)
脱フルセット主義。チャイワンは思い切りができる。
日本はかつて欧米のテレビ会社を潰した。ノキアは携帯にシフト。GMもスマートグリッド事業に。
今台湾にいわれている。かつてやってきたこと。しかし日本は原因がわからないからコストダウンというカンナ削りをし、
もう削るものがなくなってきている。それでも何とか行くと思っている。
ホンハイはiphoneを作っているが、機械工作は日本から学んでいる。日本無くしてはできない。
サムソンは知財を人馬一体で日本から得ている。日本にないものだけ自国。スマホ、半導体。
薬もジェネリックしか儲からない。スイスのノヴァルティスは世界2位に。
販路がなければパートナーを見つける。

■技術のブラックボックス化
技術をブラックボックス化してチャイワンに売る。そうすればもっていかれない。
インテルやグーグルエンジンがそう。周辺はわかってもコアの技術はブラックボックス。

■標準化
携帯のLTEの基地局の7割は海外勢。NTTの競争力はない。
スマートグリッド、スマートメーター、デジタルヘルス、非接触カード(ソニーのFelica-cはチャンスだったが認識がなかった)
ハイブリッドの充電方式 日本はチャデモ、米独はコンボ、中国は独自。
EU標準化の力。
日本は優れていれば受け入れてくれると思っていたが、誰も使ってくれない。イノベーションで力尽きる。
世界市場で使ってくれてナンボのもの。客を取ってはじめてディファクト。昔はVHSなどメーカー説得による企業標準だったが。
書籍リーダー。ソニー、優れていたがコンテンツなし。アップル。乗っかればいい、支配する必要なしの考え。
消費者をどう考えるかが非常に重要。
・ネスプレッソ大ヒット。外部マーケティングを雇ったから。
・ルンバ、日本に技術はあったが安全性心配でやらないでいたら先にやられた。売れたの見てシャープ参入。目の付け所がシャープ。
・サファリコム、GEヘルスケア、ハイアール小型洗濯機。
日本はマーケット側からの発想が少ない。

■今後
環境ヘルスケアの技術を日本は持っている。電力インフラ、水フィルター、、。まとめる力が弱い。単品屋。
日本企業は台湾企業と比べ、時価総額も低く、PBRも低い。機能特化しないとだめ。
カルチャもスーツよりTシャツにGパン、種類の違う人が集まらないとだめ。ネスプレッソのスカウト、かつてIBMもPCは大型とは違う場所。
有力
@地熱発電 日本中でやると原発20基分。半分としても10基相当。環境省の国立公園、温泉が反対。資本を入れていけばいい。
 温泉には影響ない。許可に10年、垂直堀で。太陽光や風力と違い、85%安定操業。世界シェアトップは日本。
Aスマートハウス 要素は持っている。「エネルギー半分」だが売っているところない。ヤマダ電機がS&Lを買うか。
 家は3000万。車は300万。TVは30万。大きい。
B太陽光 これもパッケージで売る。
C原子炉 世界の3大会社は日本に。一番強い。技術を磨き続ける必要。国内新規無理。海外で実績作り、人材確保。
 技術者がいなくなると立ち上がれない。
この4つに焦点を当てて磨き、日本を取り戻す。大きな構造変化。待つのではなく新しいことをやる。自ら動く。新しい事業機会。

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