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zoom RSS 大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書) 中村 仁一 (著)  死ぬのはがんに限る

<<   作成日時 : 2013/04/24 00:27   >>

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著者の意見に大賛成。
先日読んだ「平穏死」同様、きわめて全うな考え方で、老いて死ぬということに向き合っている。考えている。
ものが食べられなくなった老人に胃ろうやら点滴やらで栄養、水分を与え、そのままにしておけば脳内モルヒネが出て意識朦朧の中で死ねるものを、かえって苦しませる愚かさ。
生かすことが苦痛を与えることになることに気づかない。

なぜ気づかないか。
身近な人の死を経験していないからだ。
身近な人の死が怖いからだ。
経験したことのない死は少しでも先延ばししたい。自分のために。
今の医療は少しの先延ばしならできる。それも保険で。自分の懐を痛めずに。
だったら身近な人がいなくなる苦しみを先送りしようと考えるのは当然。
ましてドラマなどで、瀕死の患者を医療技術を駆使して蘇生するのをよく見ている。
身近な人にもそうあってほしいと思うのは当然といえば当然。

ただ、それが本人にとっていいことかどうかはまったくお留守になる。
前述のように苦痛を与えることもあれば、入院したために延命はしたが廃人のようになってしまうこともある。

そうしたことに警鐘を与えているのがこの本だ。

がんは死因としては最適と著者は言う。
がん患者の3分の1の人は実は痛みもないという。
がんの治療に苦しむだけなのだと。
その数字はわからんが、確かに年老いてがんになって、あれこれ治療のために
体をいじめるより、進行の遅いがんと共存共栄、普段の生活が送れるほうが余程健全だ。
それが検診でがんが見つかったら即治療、結果今までの生活を失うほうが当たり前。
こういう医療の姿勢、死に対する姿勢をかえねばならぬ。

一緒くたに考えてはいけないというが、国の社会保障費、医療費、年金が青天井なのもそのせい。
みなが健康に暮らせるならお金も使いようがあるが、蒸気のように、みなが不幸せになるだけの医療費に何の意味があるか。

死を恐れて延命する家族も、結局その看病に苦しむ。
一部の人は年金だけせしめてほうっておくかもしれないが、そんなやからは地獄に堕ちろだ。
いいことはない。

死に対する考え方、いや、よりよく最期を生きる考え方を広めることが肝要だ。
限られた国家予算のためにも。
死に行く老人を無理に生かすことに金を使うのであれば、これから生まれてくる、あるいは生まれたばかりの新たな命に投資すべきだ。

私がこういうことが言えるのも、53歳の父親を心筋梗塞で失ったこと、母親は二度目のがんを克服できず67歳で亡くしたこと、両親の死を経験しているからだと思う。
親の死を経験していなければ、またそれ以外の近しい親族の死を経験していなければ、「助かるものは助けたい!」というのは当然だ。
だがそれはあくまで自分のためだ。死に行く本人のためではない。
死ぬ人間もまだ死にたくないというのかもしれない。
それはまた別の話。本人が苦しみと闘う覚悟の元であればそれはそれでいい。
問題は本人の意思にかかわらず行われる延命措置なのだ。

多くの人にこの本を読んでもらいたい。

第一章 医療が“穏やかな死”を邪魔している
第二章 「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
第三章 がんは完全放置すれば痛まない
第四章 自分の死について考えると、生き方が変わる
第五章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
第六章 私の生前葬ショー

事前指示の項目 
@心肺蘇生
A気管切開
B人工呼吸器
C強制人工栄養
D水分の補給
E人工透析
F輸血
G強力な抗生物質の使用
Hその他

これを基に著者が作った事前指示

医療死より自然死が好みのため、意識不明や正常な判断力が失われた場合、左記を希望する。(ぼけたときは、ぼけきる直前に断食死を敢行するつもりだが、タイミングをはずす場合を考慮して)

1.出来る限り救急車を呼ばないこと
1.脳の実質に損傷ありと予想される場合は、開頭手術は辞退すること
1.原因のいかんを問わず一度心臓が停止すれば蘇生術は施さないこと
1.人工透析はしないこと
1.傾向摂取が不能になれば寿命が尽きたと考え、経管栄養、中心静脈栄養、抹消静脈輸液は行わないこと。
1.不幸にも人工呼吸器が装着された場合、改善の見込みがなければその時点で取り外して差し支えないこと

これにあわせ、死後の希望も事前指示2として書いている

1.使い古しの臓器提供はしない
1.葬儀式は簡素に家族だけで、遠方のものには連絡せずともよし、葬儀会館使用も可。
1.読経、死後戒名は不要
1.告別式不要、供花、香典は辞退すること
1.したい処理は完全にハイにするか、凍結乾燥粉砕で肥料にせよ(もし偲ぶよすががほしければ、髪の毛か下の毛を刈り取るべし)
1.年忌法要、墓石詣りは不要(ただし、死体処理が希望通りにならず、骨が残れば、死後戒名、年忌法要行うも苦しからず、墓石詣りも勝手たるべし)

私は樹木葬でいいと思う。樹の肥料になれば本望。

至極納得!
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